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核膜孔複合体の構造解析
2024年08月22日
細胞内にいれた遺伝子がうまく核内にはいることが遺伝子治療で重要なポイントです。その中で核内に物質を移動させるのは重要なポイントになります。そのなかで、核膜孔複合体(NPC)は核細胞質輸送の唯一の媒介因子です。この論文では、細胞内クライオ電子顕微鏡トモグラフィとサブトモグラム解析を用いて、真菌類(酵母)、哺乳類(マウス)、原虫(T. gondii)におけるNPCの構造変異と核内バスケットを探索しました。Mlp/Tprのコイルドコイルドメインはバスケットの支柱を形成し、非構造末端はバスケットの遠位密度を構成し、核細胞質輸送前にmRNAを前処理するドッキング部位として機能する可能性があるとのことです。細胞内クライオ電子顕微鏡。。。想像を超えていますが、色々と応用ができそうですね。
The molecular architecture of the nuclear basket Cell (in press) https://doi.org/10.1016/j.cell.2024.07.020
Graphical Abstractを引用